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北米では、ドアの製作はドアメーカーがマスプロダクト的にかなりの量を生産しており、デザインは標準品についてはほぼ同じく、サイズは基本的に全メーカーが統一された規格により製作されているため、メーカーごとの寸法のばらつきはなく互換性があるため、良い意味での価格競争が行われています。 ドアはその形状・用途により、パネルドア、フラッシュドア、フレンチドア、バイフォールドドア、ポケットドアに大別されます。
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パネルドア |
室内用のパネルドアは、ドアの鏡板の枚数が一枚から八枚までのさまざまなパネルの数が可能であり、同じ一枚のパネルドアでも、鏡板の大きさが異なるデザインの物もあります。 材質として、ハードボードをエンボス加工した比較的値段の安いものから、ベイマツやベイスギのような針葉樹系から、オークのような広葉樹のものまで、いろいろなタイプの木製ドアがあります。 木製ドアは、集成材のコアに単板が貼ってあるものや、すべて無垢のものもあるが、無垢物は材質によっては、冷暖房をかけたり、経年変化により割れる可能性がまったくないわけではないので、使用にあったっては注意を要します。
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フラッシュドア |
フラッシュドアは、わが国のドアとほぼ同じ物と考えてよく、内部の芯の構成により、集成材を使用した「ソリッドコア」と、内部の中空部分に木製の桟を入れ格子状に組んだり、ハニカム板を入れた「ホローコア」と呼ばれるものに大別されます。ソリッドコアのドアは、玄関ドア等に用いられる事が多く、ホローコアのドアは室内に用いられます。 |
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フレンチドア |
フレンチドアは、1枚から15枚のガラスのパネルでできており、1・3/4インチ厚は外部ドア用、1・3/8インチ厚は内部ドア用です。リビングやダイニング等の境に使用されるが、ガラス面が大きいため空間的な広がりを感じる事ができます。 |
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バイフォールドドア |
バイフォールドドアはクローゼットや納戸のドアとして使用されることが多く、2枚のドアが蝶番で連結され、上部と下部にピボットが付き一対のセットになっています。開口部の端に折戸がくるため、観音開きや1枚物のドアと比較すると、開口幅が小さめになるきらいがあります。 ハードボードを使用したパネルドア形式のデザインや、ベイツガ材を使用したハーフルーバー、フルルーバーのデザインがあり、物入れ等の内部と外部の空気の流通が可能なことが大きな特徴になっています。
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ハーフルーバータイプ |
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ポケットドア |
ポケットドアはわが国の引き込み戸にあたる形式で、敷居やその部分にレールを取り付けスライドさせる方法とは異なり、上部のレールにドアをつるす方法をとります。ポケットドアはスライディングさせることによって、壁の中に建具そのもの入ってしまい、開けた状態では建具が見えない大きな開口部を得る事ができるのが最大の特色です。引き込み方は一方向のみの場合と、2枚のドアで左右に引き分けのできる種類とがあります。 |
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